【ベネズエラ】100万ボリバル・ソベラノ(2020 / P114)

商品について

ソベラノシリーズの１００万(100 millón)ボリバルです。

長らくインフレーションが続いていたベネズエラでは、２００８年までベネズエラ・ボリバル（VED / Bs. ）という通貨が使用されていましたが、２００８年の１月に額面を３桁切り捨てするデノミを行い、ボリバル・フエルテ（VEF / Bs. F / 通称ハードボリバル）に移行しました。ちなみにフエルテ(fuerte)とはスペイン語で「強い」という意味です。
フエルテは１０年ほど持ちましたが、加速するインフレに対しベネズエラ政府は２０１８年に再度デノミを行い、ボリバル・ソベラノ（VES / Bs.S）を発行しました。これがこの紙幣となります。

このソベラノ(soberano)は英語でいうとソブリン(sovereign)、つまり「最高位の」「この上ない」などという意味を持ちます。大層な名前とは裏腹にベネズエラは「史上最速のハイパーインフレ通貨」という不名誉な通称がつくほどの速度でハイパーインフレ化し、２０１８年の８月に発行したのにも関わらず同年度中に169万8,488%のインフレ率となりました。

ソベラノはその後も当然のようにインフレ地獄からは全く脱却できず、３年後の２０２１年１０月には再度デノミを行い、ボリバル・デジタル（VED / Bs.D）となりました。

徐々にハイパーインフレに負けて紙幣が高額になっていっているので、この１００万ボリバル紙幣の発行日は２０２０年の９月であり、約１年ほど流通していました。

カタログコードについて

１００万ボリバル・ソベラノには４種類あり、印刷所とセキュリティスレッドの数等が異なります。

P-114a.1.1
印刷：Casa de la Moneda Venezuela (CdlMV / ベネズエラ)
特徴：セキュリティスレッドは細めが５つ
シリアルナンバー：Aから始まり、小さめの文字

P-114a.1.2
印刷：Goznak (ロシア)
特徴：セキュリティスレッドは細めが５つ
シリアルナンバー：C, E, Hから始まり、大きめの文字

P-114a.1.2r
印刷：Casa de la Moneda Venezuela (CdlMV / ベネズエラ)
特徴：セキュリティスレッドは細めが５つ
シリアルナンバー：Xから始まり、大きめの文字
※交換用紙幣（スターノート）

P-114a.2
印刷：Casa de la Moneda(ベネズエラ)
特徴：セキュリティスレッドは太めが４つ
シリアルナンバー：Aから始まり、小さめの文字
２０２１年８月３日より流通しましたが、２ヶ月後にはデノミが行われたので流通期間は非常に短い紙幣です。

なお、シグニチャーは共通してCalixto José Ortega Sánchez = Sohail Hernández Parraとなっています。
こちらのページからご購入頂いたものは原則的にP-114a.1.1、P-114a.1.2のお届けとなりますが、P-114a.2等になる可能性もございます。

MILLIÓNとMILの違い

同時期のシリーズに200MIL札などがあり、日本人の感覚でいうと「MILだから200ミリオン、つまり２億ボリバル？」と思われるかもしれませんが、スペイン語では 1 MILLIÓN が１００万、1 MIL が１，０００となります。 つまり200MIL札であれば200,000ボリバルとなりますのでご注意ください。

セキュリティスレッド付近に歪みがある場合がございます

こちらの紙幣の特徴として、セキュリティスレッド付近の紙幣の端にヘコみのような歪みがあることがございます。折れのように見える場合がございますが、これらは印刷所から出荷された段階ですでについているものです。
もともとこういうものですので、これらの歪みがあることによる返品交換はお受けできません。予めご了承の上ご購入いただけたら幸いです。